Thu, 18 Dec 2003
いくらコンピュータ将棋が強くなったって、それは計算機の高性能化と探索アルゴリズムの改良が行われた結果であって、本質的な意味で人工知能が賢くなったとは言えない。Deep Blueがチェスの世界王者をやぶったときも、話題にはなったけど、すばらしい人工知能が実現されたわけではない。人工知能が扱う問題はどれもかなり限定された設定が与えられており、その問題を定式化して解いているにすぎない。この積み重ねが人工知能研究の基礎になるのだとすると、いったいあとどれくらの問題を解けば人工知能っぽいことが実現されるのだろうか。将棋ソフト、アマ大会で優勝 ４、５段の最上位クラスのような記事を読むたびに考えさせられてしまう。未来へのビジョンを描いて、それに向かって地道に研究をがんばればいいだけなのに。
matumura, 2003/12/18 01:12
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